SORA（ソラ）について

Sora(OpenAI Sora)とは

Sora(OpenAI Sora)は、テキストや画像を元に短い動画を生成するAIモデルで、OpenAIが提供しています。

例えば、「東京の街を歩く人」といったテキストを入力すると、その情景をリアルに再現した動画を瞬時に生成することが可能です。さらに、既存の動画を新たなスタイルでリミックスしたり、動画の前後を自然に延長する機能も備わっています。

Sora(OpenAI Sora)の特徴

OpenAIが新たに発表した動画生成モデル「Sora」は、ユーザーがテキスト、画像、動画を入力することで、新たな動画を生成するAIツールです。

Soraは、最大1080pの解像度で、最長20秒の動画を生成でき、ワイドスクリーン、縦型、正方形など多様なアスペクト比に対応しています。

(引用：Open AI Blog)

1. テキストから動画生成

入力されたテキストプロンプトをもとに、多様なスタイルやテーマの動画を生成できます。

例えば、「雨の中で踊る人々」というプロンプトで、雰囲気に合った映像を作成可能です。また、「海辺で夕日を眺めるカップル」といった具体的なシチュエーションを入力することで、リアルな情景を再現できます。

2. 画像から動画生成

静止画像をアニメーション化し、画像の内容を生き生きとした動画に変換します。

3. 動画の拡張と編集

動画の拡張や編集では、既存の動画に新しいフレームを追加したり、欠けている部分を補完して、滑らかな映像を作り出すことができます。

Sora(OpenAI Sora)の料金とプラン

動画生成AISoraの料金プランには、PlusとProの2種類があり、Proプランは高解像度の動画制作を希望する方に最適です。

Soraの利用には、クレジットが必要です。プランに応じて付与されるクレジット数や利用条件は以下の通りです。詳細は、OpenAI公式サイトをご覧ください。

プラン	月間クレジット数	解像度	動画の最大長さ	生成可能動画数	特典
ChatGPT Plus	1,000	最大720p	5秒	最大50本	–
ChatGPT Pro	10,000	最大1080p	20秒	最大500本	ウォーターマークなしダウンロード

ChatGPT Plusプラン（月額20ドル）では、初心者や短い動画を試したいユーザーに最適です。

一方、ChatGPT Proプラン（月額200ドル）は、プロフェッショナルな用途や高品質な動画制作を求めるユーザーに適しています。

特にProプランでは、ウォーターマークなしのダウンロードが可能で、より自由な編集が行えます。

▶️ 動画生成に迷ったら、iroiroaiのプロンプトライブラリを活用してみてください。

料金プランを選んだ後は、Sora AIの使い方を参考にして動画を生成しましょう。

Sora(OpenAI Sora)の使い方：登録と接続方法

Sora AIを利用するには、まず公式ウェブサイトにアクセスしてアカウントを登録する必要があります。

Step1：Sora公式ウェブサイトへのアクセス

動画生成AIのSoraを利用するためには、まず、Sora公式ウェブサイト（sora.com）にアクセスし、アカウント登録を行います。Googleなどで「SORA AI」と検索し、上位に表示されるリンクをクリックしても良いです。

Step2：アカウント作成

Sora AIを初めて利用する場合は、公式ウェブサイトで新しいアカウントを作成する必要があります。

登録には、メールアドレスとパスワードを入力するだけで簡単に行えます。

ただし、オープン初期には、登録が一時的に制限されることがあります。この場合は、登録が再開されるタイミングを定期的に確認することをおすすめします。

Step3：PlusまたはProプランの選択

ログイン後、選択画面が表示されます。

既にChatGPT Plusプランに加入している場合は、左側を選択してください。

一方で、今回新たにChatGPT Proプランを契約したい方は、右側を選択すれば設定が完了します。

※ログインエラーが発生した場合

Soraを利用しようとする際、「Soraアカウント作成は一時的に利用できません」というエラーが表示されることがあります。この場合、以下の方法を試してみてください。

対処法

エラー解消まで待機する
このエラーは、一時的なアクセス集中によるものの場合が多いため、しばらく待ってから再試行することで解決することがあります。
数時間後に再試行
数時間または数日後に公式ウェブサイト（sora.com）を再訪問し、アカウント登録が可能になっているか確認してください。
Soraサポートに問い合わせる
問題が解決しない場合、Soraのサポートチームに直接連絡することで、詳しい解決策やサポートを受けられます。
利用可能な国を確認するSoraは、一部の国でのみ利用可能な場合がありますが、日本では問題なく利用できます。現在の対応国については、サポートページで確認してください。

Sora(OpenAI Sora)の使い方：テキストから動画生成

動画生成AIのSoraにアクセスすると、ChatGPTに似た直感的なインターフェースが表示されます。

Step1：プロンプトを入力

Sora AIの動画生成画面では、画面の下にプロンプト入力欄が表示されます。

このプロンプト欄に生成したい動画の内容を記述することで、AIがその指示を基に動画を作成します。

今回は、下記のプロンプトで試してみました。プロンプトを入力後、「↑」をクリックします。

満月が輝く夜空を、赤鼻のルドルフがサンタのそりを引いて駆け抜ける。カメラはそりを追いかける視点から撮影されている

Step2：動画生成の完了

Sora AIでプロンプトを入力し、ボタンをクリックすると、約30秒で動画が生成されます。

日本語のプロンプト例として、「満月の夜、ルドルフが輝く星空を駆け抜ける」のように、簡単な説明でも動画を生成可能です。

基本的な操作がわかったら、次に試したいのは、Soraの多彩な動画生成オプションです。ここからは、具体的な設定方法と活用のポイントをご紹介します。

Sora(OpenAI Sora)の使い方：動画生成のオプション

動画を生成する際には、主要なオプションを活用することで、効率的かつ簡単に動画を制作することができます。

1. Sora AIの基本オプション

① 画像アップロード

自分の画像をアップロードして、それを基にした動画を制作できます。例えば、風景写真をアップロードすると、その風景を動きのあるアニメーションに変えることが可能です。

②画面比率の選択

動画のアスペクト比を16:9（YouTube用）、1:1（Instagram用）、9:16（TikTok用）から選べます。これにより、作成する動画が各プラットフォームに最適化されます。

③画質設定

動画の解像度を480p、720p、1080pの中から選択できます。高解像度で制作するとより鮮明な動画になりますが、その分制作時間も長くなります。

④動画の長さ

ChatGPT Plusユーザーは5秒、10秒の動画が制作可能です。一方、ChatGPT Proユーザーは、15秒、20秒まで対応できます。

⑤ 動画の生成数

単一のプロンプトで最大4つの動画を同時に制作できます。これにより、異なるバリエーションの動画を一度に確認できます。

2. Preset Styleの活用方法

Preset(プリセット)は、Soraが提供する事前に定義された動画制作オプションです。

さまざまなカメラ設定、照明、色調をあらかじめ設定しておくことで、頻繁に使用するスタイルの動画を迅速に作成できます。

また、画像を基にプリセットを保存しておけば、一貫性のあるスタイルの動画を繰り返し制作することが可能です。

例えば、特定のテーマやブランドに合わせたスタイルを設定しておくことで、効率的かつ統一感のある動画を作成できます。

📌 TIP

「Stop Motion」スタイルは、製品紹介動画やチュートリアル動画に最適です。一方、「Film Noir」スタイルは、ミステリアスな雰囲気を演出したい場合におすすめです。

動画生成オプションを活用して制作がスムーズに進んだら、ストーリーボード機能を試してみましょう。ストーリー性を持たせた動画を作ることで、完成度の高い映像が得られます。

Sora(OpenAI Sora)の使い方：ストーリーボードの使い方

Sora(OpenAI Sora)のストーリーボード機能は、短い動画（5秒～20秒）内でストーリーを効果的に伝えるための重要な機能です。

ストーリーボードは、動画の設計図のようなもので、シーンの構成を具体的に計画することで、完成度の高い映像を作成できます。

今回は、クリスマスをテーマにしたストーリーボードの例を用いて、Soraでのストーリーボード作成方法を紹介します。

Step1：「Storyboard」ボタンをクリック

画面右下の「Storyboard」ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます。

Step2：ストーリーボードを追加

Sora AIの編集画面では、ストーリーボードを直感的に操作できます。画面下部のタイムラインをクリックして、ストーリーボードを追加します。

Soraでは、ChatGPT Plusユーザーの場合、480p解像度を基準に5秒または10秒の動画を生成することができます。

5秒動画: 短いストーリーや簡単なメッセージに適しています。
10秒動画: より詳細なストーリー展開や複数シーンの構成に適しています。

以下は、10秒動画に2つのストーリーボードを設定した例です。

画面構成: 編集画面には、赤い枠で囲まれた部分にシーンの説明を記入するか、画像や動画をアップロードすることで、簡単にストーリーボードを作成できます。

Step3：ストーリーボードを作成

今回は、Sora AIを使い、「クリスマスイブの夜にサンタとルドルフが冒険する」というテーマでストーリーボードを作成する手順を具体例とともにご紹介します。

設定オプションは、アスペクト比16:9、解像度480p、長さ10秒、動画2本生成としています。

Scene 1：サンタの出発

時間:0秒

プロンプト:サンタクロースがそりに乗り、星が輝く夜空の北極を出発。カメラはそりを空中から俯瞰する。

赤い枠で囲まれた「Expand Caption」ボタンをクリックすると、プロンプトがより効果的な形に自動的に調整されます。

Scene 2：街の雪景色

タイムラインの3秒のところをクリックし、ストーリボードを追加します。

時間:3秒 
プロンプト:サンタとルドルフが雪が降り積もる街を飛びながら、クリスマスライトで輝く家々を見下ろす。カメラは街の灯りにフォーカス。

Scene 3：プレゼント配り

タイムラインの6秒の位置をクリックしてストーリーボードを追加し、プロンプトを入力します。その後、「Expand Caption」ボタンを押すと、プロンプトがより具体的で効果的な内容に調整されます。

時間:6秒 
プロンプト:サンタが煙突を降りてプレゼントを配るシーン。背景には暖炉とクリスマスツリー。カメラは室内をクローズアップ。

Step4：ストーリーボードを生成

「Create」ボタンをクリックし、動画を生成します。

Step5：動画の生成結果を確認

約1分で、指定した条件に基づく動画2本が生成されました。動画のクオリティや内容をプレビュー画面で確認できます。

Step6: ダウンロードとシェア

動画が完成したら、簡単にダウンロードやシェアができます。Sora AIでは、以下の方法を利用できます。

生成された動画は、MP4やGIF形式で保存可能です。ただし、ダウンロードされる動画にはウォーターマークが含まれています。

Sora AIは、シェアリンクを使って、SNSやメッセージアプリで動画を共有できます。

ストーリーボードで動画を作成した後でも、さらに細部を修正したい場合には、Soraの編集機能が役立ちます。ここからは、RemixやRe-cutなどの便利な機能について解説します。

生成された動画の編集

Sora AIでは、動画生成後も編集機能を使ってさらにクオリティを高めることができます。以下の編集オプションを活用して、動画を自由にカスタマイズできます。

1. Edit Story

初期に入力したプロンプトのストーリーを修正できます。

2. リカット(Recut)機能

Re-cut機能は、ストーリーボードを大幅に編集し、新しい動画を再生成します。

3. リミックス(Remix)機能

特定のシーンを部分的に修正する機能です。修正の範囲は設定によって調整可能です。

例えば、現実の映像をアニメ風に変換するなど、自由なカスタマイズができます。プロモーション用の映像に独自性を加えたい場合に非常に便利です。

4. ブレンド(Blend)機能

既存の動画と新しい動画を滑らかに繋ぎ合わせ、一貫性のある映像を作成します。

5. ループ(Loop)機能

動画を途切れなく再生するループ動画を作成します。

📌 TIP: 編集機能の使い分け

簡単な修正にはRemixを活用し、短時間で動画を調整。
ストーリー全体を見直す場合はRe-Cutを選択し、詳細な編集を行いましょう。
BlendやLoopはプロジェクトの特性に合わせて柔軟に活用すると効果的です。

Soraで、日本語は使える

Soraは、日本語にも対応しており、簡単なプロンプトであれば問題なく動画を生成できます。

ただし、複雑な表現には対応が難しい場合があるため、より精度の高い動画を作成するには英語でプロンプトを入力することをおすすめします。

英語を使用することで、Soraの性能を最大限に活用できます。

英語に自信がない方は、iroiroaiのテンプレートを利用して、簡単に質の高いプロンプトを作成できます。

▶️ プロンプト作成に迷ったら、iroiroaiのプロンプトライブラリを活用してみてください。

OpenAI Soraの使用レビュー

動画生成AI、Soraを実際に使用して感じたメリットと課題をご紹介します。これから利用を検討している方が、Sora AIの使い方や特徴をより深く理解する参考になれば幸いです。

1. OpenAI Soraでできること

■ 高速な動画生成

20秒以内という短時間で高品質な動画を制作可能です。忙しいスケジュールの中でも効率的に利用できます。

■ 直感的なUI/UX

日本のユーザーにもわかりやすい、簡単で直感的なインターフェースを提供しています。初心者でもすぐにSora AIの使い方をマスターできます。

■ ストーリーボードベースの制作

テキストプロンプトを基にストーリーを構築し、それを動画に変換する機能を提供。日本語でも簡単にストーリーボードを作成可能です。クリエイティブなアイデアを即座に形にできます。

2. OpenAI Soraの課題

■ 制限されたクレジット

ChatGPT Plusユーザーには50本（1,000クレジット）、Proユーザーには500本（10,000クレジット）という制限があります。動画を生成するたびにクレジットを消費するため、計画的な利用が必要です。 料金プランを確認し、自分に合ったプランを選ぶことが重要です。

■ 不自然なディテール

一部の生成動画では、人物や動物、物体の動きが不自然でぎこちない場合があります。特に複雑な動きやキャラクターの表現では、改善の余地があります。

📌 TIP: クレジットを節約する方法

簡単なサンプル動画を作成する場合は、まず480pの低解像度で確認し、最終版を1080pで作成するのがおすすめです。これにより、無駄なクレジット消費を防ぎつつ、動画の品質を確保できます。

動画生成用プロンプトのコツ

プロンプトをどれだけ具体的で詳細に記述するかによって、生成される動画の品質に大きな差が生じます。

以下のポイントを参考にして、効果的なプロンプトを作成してください。

1. 具体的な描写を心がける

シンプルなキーワードだけでなく、場所、行動、被写体の特徴を具体的に説明します。

例:
❌ 「犬」
✅ 「緑の草原を元気に駆け回る白いポメラニアン
このように、犬の種類や行動、周囲の環境を説明することで、Sora AIがより精度の高い動画を生成します。

2. 色彩と照明を含める

動画の雰囲気を明確にするために、色や光の効果を記述します。

例:
「夜明けの薄明かりが差し込む森、葉っぱが金色に輝いている」
このように光の条件を描写することで、映像のリアリティが向上します。

3. カメラアングルを指定する

動画の視点を明確にするため、カメラの位置や動きを含めます。

例:
「カメラは低い角度から見上げる形で、巨大な木々を捉える」
アングルの指定により、映像のダイナミズムが強調されます。

4. 感情や雰囲気を伝える

動画全体のトーンを表現するキーワードを追加します。

例:
「緊張感のある暗い部屋、かすかな青い光のみが差し込む」

5. スタイルとジャンルを指定する

映像のスタイルや表現方法を具体的に指定します。

例:
「手描き風アニメーションスタイルで描かれた遊園地」
「SF映画のような未来的でメタリックなデザイン」

まとめ

Sora AIは、単なる動画生成ツールを超えた可能性を秘めています。

直感的なストーリーボード機能やシンプルなインターフェースにより、初心者でも簡単に利用できる点が大きな魅力です。

また、高速な動画生成や柔軟な編集機能を備えており、他の動画生成AIとは、一線を画しています。これにより、OpenAIの今後の技術開発においてSoraの役割がさらに注目されるでしょう。

一方で、まだ改良の余地も多くあります。

動画の動きや細部の表現が不自然になる場合があり、ストーリー性を重視した制作では限界が感じられることもあります。ビジネスや商業的利用を目指す場合、慎重に評価することが必要です。

それでも、AIを活用した動画制作に興味がある方には、一度、S

ora AIを試してみることをおすすめします。特に、クリエイティブなアイデアを短時間で形にするには最適なツールと言えるでしょう。

ただし、無料クレジットが限られているため、効率的な利用が鍵となります。まずは低解像度で試作し、最終的な仕上げにクレジットを集中させる方法がおすすめです。

Sora AIを活用し、他のAI動画生成ツールとも組み合わせて使うことで、よりユニークで独自性のあるコンテンツを生み出すことができるでしょう。