Numerous.aiとは?
Numerous.aiとは、ChatGPT(※)を活用して、関数の自動生成や、データの可視化、分析をサポートするプラットフォームです。ExcelやGoogleスプレッドシートの拡張機能としてインストールでき、複雑な関数の仕組みや書式に関する知識がなくでも感覚的に使いこなせます。またデータの共有や他ユーザーとの共同作業も可能です。
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※OpenAIが開発した自然言語処理モデルの1つ。ユーザーとの対話を通じて人間のような自然な応答を生成できる
Numerous.aiのインストール方法
トップ画面右上の「Install」ボタンを押し、続いて「INSTALL FOR Google Sheets」を押してください。
Numerous.ai:ChatGPT for Sheetsのインストールページが開くので、「インストール」ボタンを押します。その後、Googleアカウントを選択すればインストール完了です。
サンプルデータの準備と拡張機能の有効化
ここから実際にNumerous.aiを操作してみるために、架空の「電話代行サービスのフィードバック」資料を作成しました。
こちらの資料を使って、ユーザーコメントに関する「ネガティブorポジティブの分類」と「返信文の作成」を行う関数を作成してみましょう。
まずは、Googleスプレッドシートの拡張機能を有効化します。「拡張機能」のタグを押して「Numerous.ai:ChatGPT for Sheets」の「Show sidebar」をクリックします。
「ネガティブorポジティブ」の分類
画面右側に出ているNumerous.aiスライドバーのDATAメニューのうち「Sentiment analysis」ボタンをクリックします。
「Sentiment analysis」ダイアログボックスが開くので、分類の結果を表示したいセル(例の場合はC2)を選択し、以下の通りダイアログボックスに入力します。
Analyze the sentiment of the(何を分析するのか?):「感想」
in column(どの列のセルを参照するのか?):「B」
as one of the following(分類の種類は?):「ポジティブ」「ネガティブ」
全て入力し、「Plece result in C2」をクリックすると、C2セルに「ネガティブ」と判定結果が出力されました。
なお、今回分析した文章の内容はB2セルで、
「オペレーターが不明瞭な声で話し、聞き取りづらかったです。正確な情報の伝達が難しく、不便を感じました。」です。
しっかり「ネガティブ」な内容であることが判別できていますね。
C2セルをクリックし、右下の「+」を下にドラックすると、関数が下のセルにもコピーされ、各コメントに対する評価が出力されます。
コメントに対する返信文の生成
では次に、コメントに対する返信文を生成する方法を説明します。
先ほどの「オペレーターが不明瞭な声で話し、聞き取りづらかったです。正確な情報の伝達が難しく、不便を感じました。」に対する返信文を作成してみましょう。
Numerous.aiをインストールすることで使える「ai関数」を使用します。
返信文を出力したいセル(今回はD2セル)を選択し、以下の関数を作成します。
=ai(“ChatGPTへの指示文:”,参照するセル)
ChatGPTへの指示文とは、プロンプトのことを指します。
今回は、以下の通り入力します。
=ai(“感想に対する簡単なメール返信文を書いて:”,B2)
エンターキーを押して数秒待つと、ChatGPTが作成した返信文がD2セルに自動生成されます。
以上、Numerous.aiの紹介でした。
これまでもChatGPTで関数を作って、スプレッドシートに入力することができましたが、2つのページを相互に操作する必要があり手間でした。
Numerous.aiをインストールすることで、スプレッドシート内でChatGPTを使った関数を作ることができ、よりデータ管理業務が効率化されるでしょう。
実際にNumerous.aiを使ってみた例を紹介しましたが、アイデア次第で便利な関数をいくつも作ることができるので、ご自身でぜひ試してみてください。
Numerous.aiの料金プランは?
3つの価格設定があります。どのプランでもNumerous.aiの機能を全て使えます。
以前はお試し用に無料プランが用意されていましたが、現在は有料プランのみとなります。(※2023年9月時点)
無料 | 30,000文字のChatGPT入出力30個の数式を生成 |
💲10/月 | 500,000文字のChatGPT入出力500個の数式を生成 |
💲30/月 | 2,500,000文字のChatGPT入出力2,500個の数式を生成 |
💲120/月 | 12,500,000文字のChatGPT入出力12,500個の数式を生成 |
Numerous.aiのトップページ右上の「Pricing」を押すと価格表がみられます。
3つのプランがあり、さらに多く活用したい場合はカスタムプランも可能です。
Numerous.aiは日本語でできる?
Numerous.aiのUI(ユーザーインターフェース)は英語対応のみですが、Googleスプレッドシート内で関数の内容を指示する場合は日本語でも操作できます。
Numerous.aiで日本語で指示し作成した関数を使って、スプレッドシートに入力した日本語の文章を認識させた場合でも、問題なく処理できることが確認できました。