Vrewとは?
Vrewは、配信者向けの動画編集ソフトの一つです。大きな特徴が、AIの技術を取り入れたことにより、動画編集に発生するさまざまな工程を簡素化出来る点です。今までの動画編集ソフトでは出来なかった、動画作成の効率化ができます。
ここではそのVrewの基本機能とVrewがどのような方が使用すべきか、どのようなシーンで使用すべきかについて解説していきます。
Vrewの基本機能
Vrewの基本機能は、AIによる音声認識がまず一つとしてあります。これにより、動画編集を行う際に、Vrewのソフトウェア内に搭載されているAIが、自動的に音声を認識し、字幕を全自動で反映させてくれます。
さらに、AI音声と呼ばれる、AIを使用した自動音声入力を行う機能があります。どのようなものかというと、テキストなどで作成した台本を、Vrewに読み込ませる事で、動画編集時にAIが自動で音声を入力します。
また、動画編集をする際、カット割りにもVrewは活躍します。従来のカット割りでは、カットする部分をどこか目と耳で探す必要がありました。Vrewであれば、自動でテロップを表示させてくれるので、どこでカットすべきかを目視だけで確認できます。
最後に翻訳機能です。これも、Vrewに翻訳させたいテキストを読み込ませると、音声字幕を起こすように、翻訳した文字を起こすこともできます。
要約すると、以下の三つがVrewにおける基本機能と言えるでしょう。
- AIによる文字起こし
- AIによる自動音声入力
- AIによる自動翻訳
Vrewの対象ユーザーと使用シーン
Vrewの対象ユーザーと使用シーンについてですが、主に配信者であり、動画を頻繁に作成される方や、たまに外での動画の撮影を行い、撮影した動画を編集し、 vlogと呼ばれる動画を作成したい方に向いている動画編集ソフトと言えます。
例えば、vlogであれば動画をスマホやGoProなどで撮影し、その動画編集をする際、動画のカット割りや文字起こしの工程が必要になってきます。Vrewであれば、動画の編集において、カット割りを効率よく行い、文字起こしはAIが全部自動で行ってくれます。
また場合によっては翻訳も必要になってきますが、Vrewは翻訳においても自動で行ってくれるため、vlog撮影をする配信者には最適な動画編集ソフトと言えるでしょう。
また、中小企業などで新たに事業を起こしたい場合、宣伝としてYouTubeなどに動画を起こす企業も少なくありません。そのような、宣伝動画を作成する場合も、VrewによるAIを活用する事で、動画編集を割く時間を減らせるので、配信者だけではなく、中小企業にもこのVrewが向いています。
Vrewで動画編集をするメリット
ここまでVrewとは何か、Vrewの基本機能から対象ユーザーやシーンまで解説していきました。ここではVrewを動画編集する上で得られるメリットを紹介します。Vrewはさまざまな動画編集ソフトの中でも、あまり見たことの無い機能がさまざまに詰め込まれています。
それ故に、得られるメリットもさまざまにあります。一つずつ紹介します。
編集作業の大幅な時間短縮
以前までの動画編集であれば、先ほども述べましたが、動画のカット割りにとても時間がかかっていました。例えば、自身が動画を撮影し、撮影したデータを動画編集ソフトに読み込ませ、その動画に音声を載せたり、載せた音声に合わせて効果音を入れるといった事をします。この編集で重要なのが、カット割りと文字起こしです。
しかしこのカット割りと文字起こしが、ものすごく時間がかかります。例えば動画を編集している際、撮影した映像の不要な部分や言い間違えている部分、音声と同期させたい部分などを、目と耳で確認します。
これはとても労力のいる工程ですが、Vrewであれば、カット割りは目で確認するだけで済むので、とても効率よくカット割りが行えます。
文字起こしも自動でAIが行ってくれるので、この二点が編集時間の短縮につながる機能と言えます。
初心者でも簡単に動画編集ができる
Vrewは、初心者であっても簡単に動画編集を行えます。動画編集と聞くと、難しいのではないか、自分には無理だろうといった声を聞く事も少なくありません。しかしVrewを使用すれば、撮影した映像を読み込ませるだけで、動画編集を容易にできます。
例えば、撮影した映像にテロップや音声を載せたい場合は、通常であれば映像の編集とさまざまな音声の入力が必要なります。Vrewであれば、動画の素材と台本を用意すれば、動画の素材に合わせて台本をAIが自動で音声を入力します。
カット編集も先ほど述べた通り、効率的に行えるので、初めて動画編集を行う際も、Vrewを使用する事で簡単に動画の作成が可能になります。
さらに、自動翻訳機能も使えるので、日本だけでなく、海外にも視野を入れた動画作成も行えます。これにより、初心者でもグローバルな動画撮影及び編集を可能にしています。
高品質な動画を低コストで制作できる
Vrewは、上記のような動画編集だけでなく、高品質な動画を何十本も低コストに制作できる点が特徴でもあります。
他の動画編集ソフトですと、高品質な動画を制作する場合、撮影した映像と素材の他に、様々な人員の作業が必要でした。さらにこのような高品質な映像を数本作製するとなると、人員の負担と時間など、さまざまなコストが必要でした。
Vrewであれば、撮影した映像と素材、台本を用意するだけで、一人の人間でカット割りを効率的に行います。
さらにAIによる自動文字起こしからAIを使用した自動翻訳機能を使用するだけで、高品質な動画の制作を可能とします。それ故に、これらのカット割りの時短と、AIによる自動文字起こしにより、このような高品質な動画制作を一日で数本作製する事を可能としているのです。
Vrewの登場により、初心者でも動画編集を簡単に可能とし、高品質な映像制作と効率的な動画制作が可能となりました。
無料版Vrewと有料機能
項目 | Freeプラン | Lightプラン | Standardプラン | Businessプラン |
価格 | 無料 | 月額716円 | 月額1358円 | 月額3600円 |
音声分析 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AI音声 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
翻訳 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AI画像のダウンロード | – | 〇 | 〇 | 〇 |
テンプレート作成 | – | – | 〇 | 〇 |
ChatGPT-4 | – | – | 〇 | 〇 |
ここまでVrewとは何か、Vrewの基本機能から導入すべきユーザー、得られるメリットとその詳細について解説してきました。
ここでは無料版のVrewと有料版のVrewの機能について、比較表を交えて紹介します。Vrewは無料で使用できる動画編集ソフトですが、それ故に制限があります。それぞれ詳しく説明します。
無料版の主な機能と制約
無料版のVrewの主な機能と、その制約について解説します。まずVrewは、無料版であってもほぼ全ての標準的な機能が使用できます。
ただし、それぞれの機能にどこまで出来るかの制限がついています。
まず音声の分析と自動文字起こしについてですが、無料版は月ごとに120分まで収録と生成が可能となっています。またAIによる音声の読み上げは、無料版であれば月ごとに1万文字までとなっています。
最後に自動翻訳ですが、月ごと万3万文字までです。
それ故に、動画編集を初めてしたいが、どの編集ソフトで編集すればよいかわからないといった方は、この無料版のVrewを使用する事をおすすめします。約2時間程度までの音声分析や自動文字起こしであれば、十分使えると考えられます。音声読み上げも1万文字まで対応していますので、長尺の動画でなければ問題ないかと思います。
逆に、大量に動画を作成したいという方や、長尺の動画編集を行いたい方には、有料版のVrewを課金することをおすすめします。
有料版の追加機能と価格
有料版Vrewの追加機能とその価格ですが、有料版Vrewにはテンプレートの作成や、AIが作成した画像のダウンロード、それぞれの動画間のコピー&ペーストが可能になります。
さらに上位のプランであれば、ChatGPT-4と呼ばれる、最近話題になっているスタンドアロンAIの使用が可能になります。また、試用版でついている、Vrewの無料プランマークが、有料プランを使用している場合は無くなります。
有料プランであれば、幅広く動画編集が可能になります。これだけ機能が豊富なのだから、価格も高いのではないかと思われがちですが、以外とそうでもなく、月額800円程度でLightプランが使用できますし、スタンドアロンAIであるChatGPT-4とテンプレートの作成、動画間のコピー&ペーストの機能が付与されたプランでも、月額1400円で使用できます。
さらに、無料版で使用できる機能で、制約のあった文字数制限でも、Lightプランでは約10倍もの制限が緩和されます。例えば音声分析や文字起こしが無料版では120分までしか使用できなかった点に対し、Lightプランであれば1200分まで使用できます。
動画を多く作成したい方や、制限を気にすることなく動画編集したいと考えているのであれば、まずLightプランから利用する事をおすすめします。
有料版でできること
有料版Vrewを利用した場合に実現できる主な利用シーンは、一日におきた出来事を纏めた動画を作成したり、長尺のvlogを比較的クオリティの高い状態で編集できる点です。
例えばvlogであれば、5時間ほどの動画撮影を行い、その編集で動画の時間が120分を超えるとなった場合、無料版ですと様々な制約にかかってしまい、理想とするvlogの作成ができなくなります。Lightプランであれば、この120分を気にすることなくvlog動画の編集を、音声分析や文字起こしなどを含めたことをVrewで実現できます。
さらに、画像などの素材が必要だけど手元に保存していないといった場合でも、有料プランであればAIが作成した画像のダウンロードが可能ですので、より効率的に動画の編集が可能となるのです。
そして、一つの動画を複数に分けて編集したい場合でも、動画間のコピー&ペーストが有料版では出来るので、生産性の高い動画編集が可能です。
Vrewは無料版でもやりたい事は短い動画であれば全てできますが、有料版はかゆいところに手が届いた、安心した設計の動画編集ソフトとして使用できるのです。