ChatGPTについて

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ChatGPTとは

ChatGPTとは、まるで人間と対話しているかのように質問した内容に回答する対話型のAIサービスです。アメリカのOpenAI社が開発・提供しているサービスで、正式名称はChat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル)です。学習済みのAIを活用するジェネレーティブAI(生成系AI)の一種で、13歳以上(但し18歳未満は保護者の許可が必要)であればアカウントを作成することで使い始めることが可能です。

ChatGPTの仕組み


ChatGPTは、OpenAI社が独自に開発した「GPT」と呼ばれる言語モデルを利用しています。GPTはLLM(Large Language Models)と呼ばれる大規模言語モデルの一種です。OpenAI社は2022年11月にGPT-3.5を利用した「ChatGPT-3.5」を無料で公開し、2023年3月にはGPT-4.0を利用した「ChatGPT-4.0」を有料で公開しています。ChatGPT-4.0は、3.5よりも高精度で文書作成だけでなく画像・音楽・動画の生成も可能です。

GPT-3.5とGPT-4.0はどちらも学習済みのAIであるため、新規にAIを学習させる必要がありません。利用者はただ質問を投げかけ、回答を得るだけです。ただし、回答が間違っている場合には間違っていることを伝えると、さらに学習を進めてより適切な回答を得られます。

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ChatGPTの始め方

OpenAI社の公式ウェブサイトへアクセスし、「TRY CHATGPT」を選択します。

OpenAIアカウントの登録を求められます。

OpenAIアカウントはメールアドレスによる登録も可能ですが、Googleアカウントまたはマイクロソフトアカウントでも登録可能です。
ここではGoogleアカウントを例に解説していきます。
登録を進めると、続いて電話番号認証を求められます。

ChatGPTは海外のサービスのため、電話番号1桁目の「0」は省略して入力します。
その後、電話に送られる6桁の認証コードを確認して入力すればOpenAIアカウントのサインアップは完了です。
その後、ChatGPTに関する基礎情報や注釈などを確認すればChatGPTを使う準備もひととおり完了します。
なお、ChatGPTはマイクロソフト社の検索エンジン「bing」にも搭載されましたが、そちらの利用は人気殺到につき順番待ちになっています。
とりあえずChatGPTを触ってみたいという人はbingではなくOpenAIのアカウントで試してみましょう。

ChatGPTの使い方

ChatGPTの使い方は非常にシンプルです。
質問したい内容を検索窓に入力するだけです。

枠が薄いため見落としがちですが、下方に検索窓があります。
また、中央には質問例や利用上の注意点などが提示されています。
はじめてChatGPTを利用するときは目を通しておくことをおすすめします。
なお、ChatGPTは英語での利用を想定されていますが、日本語でも問題なくやり取りできます。

ビジネスにおけるChatGPTの活用方法

ChatGPTは、ビジネスでも活用できます。ここでは、代表的な活用方法を簡単に見ていきましょう。
※いずれの活用方法においてもChatGPTの回答結果が必ずしも正しいとは限らないため、注意が必要です。ファクトチェックはしっかりと行いましょう。

資料作成

ChatGPTは文章生成を得意としており、必要な情報を入力すれば資料を作成することにも利用できます。

プログラミングやコーディング

プログラミング言語を指定して質問すれば、サンプルコードを得られます。また、エラーが発生するコードを質問として入力し、誤りを訂正してもらうような活用も可能です。

文章の作成・校正・要約

新たな文章の作成だけでなく、既存の文章の校正や要約にも利用できます。資料作成と同様に、さまざまな書類の作成に活用する例も多く報告されています。

情報収集

検索エンジンを使って情報を収集するよりも、より人と会話するようなイメージで情報収集が行えます。ただし、必ずしも正しい情報を得られるとは限らないため、精査できるだけの知識は持っている必要があるといえます。

翻訳

言語を指定すれば、簡単に翻訳できます。作成した文章を英語や中国語に翻訳する、海外の情報を日本語に翻訳する、といったような使い方が可能です。

相談

ChatGPTはさまざまな情報を学習しているため、さまざまな相談事に回答できます。ある程度は日本の法律なども学習していることから、法律に関わる相談もできるでしょう。ただし、何度も言うように必ずしも情報が正しいとは限りません。

表計算ソフトの関数作成

プログラミングと同様に、Excelなどの表計算ソフトにおける関数の作成も可能です。やりたいことを質問してサンプルコードを作成する、というような使い方で関数を作成できます。

ChatGPTは手軽に利用できる学習済みのテキスト生成AIです。まるで人間と会話しているかのように回答を得られます。無料版ではGPT-3.5が利用されていますが、有料版のGPT-4.0であればさらに精度が高く、テキストだけでなく画像・音楽・動画の生成も可能です。ビジネスでの活用例も増えており、今後さらに活用される機会が増えるでしょう。